東側に天井の高い待合室のブロック、西側に管理部門の入った２階建てのブロックを配し、
この二つのボリュームを割り肌のレンガタイルでまとめ、その他の部分は全てコンクリート打ち放しとした。

タイルとコンクリート打ち放しのボリュームを微妙にずらして配し、
残った部分にできるだけたくさんの植栽を施した。

風除室から待合を見る。
正面の板壁の奥に洗面コーナーとトイレ。
左手には旅先等で集めた小物類を陳列する飾り棚がある。

受付、風除け室側を見る。
小さいながら落ち着いた緑豊かな外部空間に開けている。

中待合室から待合側を見る。
天井を高くしてハイサイドライトを設け、しっとりと落ち着いた空間となっている。
腰にタモ柾の腰板をまわし、上部の壁と天井はオフホワイトのペンキ仕上げ。

診察室は南に面し、窓を少し高めに設けた。
これによって開放的でありながら安心感のある雰囲気となっている。

男女のトイレの手前におしゃれなガラス製の洗面台を設けた。
窓を大きくあけ、外には四季の感じられる樹木を植えた。

２階にある院長室。
左手の窓は点滴室の吹抜につながる。
院長のこだわりの家具が入り、作り付けの書棚とあわせて落ち着いた部屋となった。