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岐阜県の山間部、中津川と下呂温泉の中間あたりの小さな町の国道沿いに立つ内科医院の建て替えである。この地区は積雪はあまり多くないが、標高の高いこともあり零下20度近くまで気温が下がることがあるとのこと。旧診療所が寒かったそうで、暖かい建物をとの強いご要望があった。寒気と雪に対する配慮から1階診療部分はRC造とし、住居部分は地場産の材木を使うため木造とした。内外装にも木を多用した。
旧診療所の北側に立派な庭があり、これを生かして計画することを提案した。使える土地との関係で弓形のプランとなったが、各室から庭を楽しめる開放的な診療所となった。また、この円弧の軸を国道にあるバス停まで伸ばし、キャノピーをかけアプローチしやすくしてある。
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| 南東側外観
右側のコンクリート柱梁は、キャノピーの伸びたもの。右側にバス停。 |
待合室
受付廻りは木を多用し、あたたかな雰囲気。 | |
| 診療室
診療各室から残した庭がよく見える。 |
住宅 茶の間
2階の木造住宅部分。やはり庭の樹木がよく見える。 | |
| 住宅 玄関
スタッフの通路からの目線を防ぐための地窓 |
深谷医院 |
住 所 |
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岐阜県 |
用途地域 |
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指定なし(都市計画区域外) |
診療科目 |
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内科全般 |
敷地面積 |
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1728.21 m2 |
1 階 |
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378.00 m2 |
2 階 |
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156.33 m2 |
延床面積 |
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534.33 m2 |
構 造 |
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鉄筋コンクリート一部木造 |
竣 工 |
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1996年11月 |
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